このコーナーは「Cheer paradise」というサイトで掲載されたものです。事情により掲載続行が不可能となりましたので、引き続きエミネクロスのホームページで掲載することになりました。
この「チアリーダースピリットA to Z」は毎月25日更新の予定で、頭文字Aから順にA=AFFECTION 愛情、B=Beloved
最愛の、C=Cheer 元気づける(例)などチアリーダーに関連のある単語を題材にスポーツドクター辻から見たチアの素晴らしさをチアリーダーやチアに興味ある方、ない方、皆さんにお伝えしていきます!
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チアリーダースピリットA
to Z
第7回 F、Fairness |
今月のテーマはFです。
チアリーダースピリットでFといえば、Fairness。公平さです。Fair PlayのFairです。
フェアプレーはルールのある中で公平に戦うために生まれた言葉でしょう。すなわち、ルールのある中で生きて行くためには誰でもがもたなければならない大切な言葉だと思います。
ルールといえば、スポーツはそれを必要とする代表です。そもそも遊びの要素にルールを設け、競い合うことを楽しもうとしたのですから、スポーツにはルールがあります。逆に、ルールのないスポーツなど存在しないといってもいいでしょう。
しかし、ルールといえば、スポーツだけではありません。社会にもルールが存在しています。ルールによって社会は秩序があり人生を楽しむことができるといっても過言ではありません。
ということは、チアリーダースピリットにこのフェアというものが含まれているとすれば、スポーツはもちろん、社会のなかでもルールを守り公平に生きているのがチアリーダーたちに他ならないのです。昨今、ルールを破る人間が多い中、チアリーダーこそ、フェアな生き方を追求してほしいものだと思います。チアリーダーだからこんなにルールを守るフェアな生き方をしているんだなあとまわりの人たちに感じ取ってほしい。それがわたしの願いです。
またチアリーダーたちに感じたフェアなスピリットは他にもあります。
チアリーダーの大会にあるチームのチームドクターとして参加した時の感激は今でも忘れられません。代々木第二体育館に満杯のチアリダーたちが他のチームの演技に対して実にフェアに接しているのです。どういうことかと言えば、応援している演技のしていないチームが演技をしているチームをまったく公平に応援している。この姿は他のスポ−ツ競技の現場では極めてまれな現象です。しかし、本当に一流となった選手達はこれがあるのです。マイケル・ジョーダン、イアン・ソープそしてイチロー、松井選手たちは実に公平に人に接することができます。公平な人ほど自分の力をいかんなく発揮することがスポーツ心理学では教えられています。
チアリーダーたちにそれを感じ、本当に感動しました。チアリーダーのフェアスピリットとはそこにあると思います。すなわち、どんな人にもフェアであり続ける姿勢です。強い人弱い人、勝っているチーム負けているチーム、好きな人嫌いな人、上手い人下手な人、年輩の人若い人、などなど、誰にでも公平にフェアな態度で接することができる、これこそチアリーダースピリットのF、フェアだと思います。フェアなスピリットをもったチアリーダーが世の中に増えれば世の中まで幸せになるのではないでしょうか?
フェアなスピリットを世の中の多くの人にデリバリーしてください。全国のチアリーダーと呼べる人たち!!
Dr.TSUJI
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