●学習院大学チアリーディング部
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〜辻先生に出会って〜
学習院大学応援団チアリーダー部 足利貴子 |
「今に生きる。」 今ではこの考え方は私の人生におけるモットーとなっています。辻先生から学んだことの一つで私に最もインパクトを与えた一言です。過去への後悔や、未来への不安を抱くのではなく、今現在、自分は一体何をしなければならないのか、何をするべきなのかを考え行動するということ。競技としてのチアリーディングは2分30秒という短い時間の中であらゆる技をこなしていきます。1ヶ所失敗したことに気をとられているとあっという間に演技時間は終了してしまいます。2分30秒のために何十時間という時間を費やしてきた苦労が水の泡となってしまうのです。演技は一発勝負、やり直しはききません。だからこそ一瞬一瞬を大事にするこの考え方を大切にしてきました。「あの時ああしていれば・・・」「次のあれ、できるかなぁ・・・」などと考えている暇はなく、そんなことを考えているとうまくいかないまま時は過ぎ去ってしまうのです。 チアリーディングをやっている時だけでなく、日常生活でも私はこの考え方を大切にしてきました。下級生の頃、部活動は楽しいけれどやはり続けていくにあたって、こんなにも長い時間を費やすことが果たして私にとっていいことなのだろうかと考えたこともありました。同じように考えたことのある人は私だけではないと思います。そんな時、たまたま辻先生と1対1でお話する機会があり、「あなたの夢はなんですか?」「将来何をしたい?」と問われました。その時の私はチアのことで頭がいっぱいで、夢や将来についてなんて語れるほど考えていませんでした。しかしその時の私には、不安を抱えつつもチアに精一杯取り組んでいる自信はあったので、「夢や将来のことは、はっきり言って今はまだよく分かりません。でも今一番やりたいことはチアなので一生懸命取り組んでいます。」と言いました。すると先生は「それは“今に生きる”という辻先生の教えじゃないか。いいねー。」と言って下さったのです。「あなたの生き方は間違ってないよ。」と言って頂いたようで、今まで抱いてきた不安が一気に消え去った瞬間でした。 このように、私の心の中にだけでも様々な思い出があるのですから、チームのみんなにならさぞかし心を打たれたお話やエピソードがあることでしょう。辻先生は、毎日お忙しいにもかかわらず、私達の健康状態、そして精神状態を常に気にしていて下さいます。部員の気持ちがバラバラだった頃、一人ひとりと面談をしてくださるなどしてチームの危機を救っていただいたこともあります。年に数回行われる大会にもほとんど足を運んでくださり、体調の悪い子がいればチェックしてくださいます。チアリーダー部に入部したことで辻先生に出会い、部活動に関するところだけでなく、自分の人生にも良い影響となりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 |
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