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アルバローザ ハイビスカス新聞より 私はみんなの応援から、大きなパワーを貰っている。 だから、それ以上のパワーを、みんなにもあげたいと思う。 |
小池葵さんの地元、茅ヶ崎でインタビュー。 あいにくの雨だが、和やかに話が進む。 「始めたきっかけは、親がサーフショップをやっていて。そこに届いたボディボードのサンプルを私に持たせて「海で遊んでらっしゃい」って。そして中学に上がるとき、辻堂に越して海の近くになったので、この際、真剣に始めたらどうかと言われたのが、本格的に始めたきっかけです。プ□として競技に参加するようになったのは、高校卒業後。高3の時に開催された、アマチュアしか出場できない世界選手権を、アマチュア時代の最終目標にしていました。結果は4番。でも、日本人はアマチュアしか出場できないけれど、世界各国はプロを出してくる。その中で4番、すごく嬉しかった!しかも、カルフォルニアの有名なスポットで行われて、そんなすごい場所で表彰台に立てて、感動しました!」続けて、雑誌に出ているプロに混ざり参加した、そのときの気持ちを聞いてみた。 「その頃は、自分への挑戦が一番だった。相手が誰かと言うことではなく、決勝に残る、優勝してやるって気持ち。一つ一つ自分の階段があり、それを登っていきたいと思っていた。そして、ボディボード界の道を広げたいと。その先駆者でありたかったので、他の人に表彰台に登って欲しくなかった。だから、その目標が達成できたときは、表現できないくらい嬉しかった!そして、両親の前で表彰台に乗れたことが一番嬉しかった!」日本のトップとして現在、目標にしいている選手は?「目標にしていた人と、今、戦っています。最初は、憧れてた人をライバルだと思うことが難しかった。その人を目標にしていたのに、その人と戦うレベルまで来て、その人に勝たなくてはいけないのだから。その切り替えが、うまくいかなかった」そう言いながらも、自分の中の目標を強靭な精神力で達成していく小池さん。その秘訣は? 「連続でいい成績を残せるように、精神面を含めレベルアップ出来ればいいなと思ってる。メンタルなところは、もっと鍛えなくちゃと、負けたときに思います。昔はよく泣いてました。顔が変わるくらい!でも今は反省点をノートに書いて、次の試合までにトレーニングなど、何をするべきなのかを考えるようになった。世界のレベルは高い、感覚だけで動いててもダメだと気付いた。努力しなければ、結果が残せないとわかってきた。結果を残すためのメニューが必要なんだと、世界に出て身に沁みた。頭にも、潜在意識にも。 練習のメニューは、ジムの人に相談して組みます。体力はあるけれど、筋力が不足してたりするので。マシントレーニングと水泳は、毎日ではないけれどやってます。 水泳は、一日2000くらい泳ぐ。海だけの日は一日3回、2時間づつ入ります。辻堂の海か干葉に行きます。自分で運転して。朝から練習するときは早起き。でも夜はすぐ寝る、9時くらいに。食事にはあまり気を使いません。デザートも食べる、一番好きなのはチョコレート、毎日食べる」人なつっこい笑顔で答える小池さん。友達も多いようだ。 「海の仲間以外でも、飛行機で隣になった人や宿のオーナーなど、海を通して友達になった人は多い。海の人って自然を愛する気持ちが一緒だから、すんなりと友達になる。会話する内容とかも通じ合えるし。年齢?関係ない。みんなで自然に感動できて、みんなでお酒飲みながら「あの波が良かった」とか「どこどこが良かった」とか「あの景色が良かった」とか。海のことで輪になれる、一つになれる。だけど、ちょろっと遊びに来た子が、海にゴミ捨ててるの見ると、もう怒る。でも、後でそのゴミを拾っちゃう」海を愛するが故、厳しい意見も。 「そうは言っても、サーファーや私達が出来る行動にも限界がある。サーファー以外の人や、国会の人達は、海に興味がないから。もっとそう言う人達に考えて欲しい。アメリカだと海をきれいにするために、ちゃんとお金を使っている。自分がハワイやカルフォルニアに行って感じたけれど、海に対する価値観が違う。例えば日本では、海の近くに住んでいても、行ったことがない人や、海を利用することがない人もいる。身近な存在に海が入っていない、海はこんなに楽しいのに。表情が、毎日違う。こちらの気持ちを興奮させたり、リラックスさせたり、悲しくさせたり。例えば、フラットだったらフラットなりの表情がある。波が何もない、湖みたいな。それ見て、今日はリラックスしようと思ったり。でも、波がキレイに割れてたりすると、おおーっ!今すぐ入りたいとか。波がなければ、シュノーケリングしようとか。海の毎日は全然違う。だからそれによって、こちらが変わる。ボード以外でも海は楽しめる。見てるだけでも楽しい。私は夕方の海を見るのが好き。サンセットの時間、海の色も空の色も山の緑の色も変わる。それを見ていると、生きてるって感じる。波に乗っているときより、生きてるって。それだけキレイだから。感動するくらい」 そんな話を聞き、海に行きたくなったと告げると。 「すっごい幸せを感じるよ、きれいな景色見ると、その場にいられることが!」 海を愛し、海に暮らす小池さんに、ハワイに於けるこ自身の評判を聞いてみた。 「日本一?それが何なのって。シビアですね。認めてもらうには毎日海に入ったり、どのくらいのレベルかと言うのを見せないと。あと、向こうの試合に勝つとか。でも楽しいこともある。冬の間は、世界中からサーファーが来るんです。ノースショアが、サーフィン村みたいになる。日本では、あまり会えない人にも会えるんですよ。バーベキューしたりパーティーしたり、わきあいあい。向こうで、日本人の知り合いに会うのは楽しい!」厳しい現実の中に、ちゃんと楽しみを見付けている。でも何故、そんな自然体でいられるのか、プレッシャーはないのか聞いてみた。 「(きっぱりと)ない。もともとない。目標があるから。そんなの感じているより、もっと上に行きたい。世界一になりたい」 強靱な精神力のそんな小池さんが、今気にしていることとは? 「日焼けとか、髪が痛むこととか。私の髪、日焼けで色が抜けて、ダメージヘアなの。でも私は、お母さんの理想の女の子像と言うか、女の子はロングがいいって言われて伸ばしてます。小学校からずっと長くて、いいなり。でも、自分が旅行するようになって思うけれど、南の島の女の子はすこく可愛いのね、髪、みんな長くて。あっちの女の子は、みんな髪が大切なの、命なの。女の子として大切にしている。それを見ていたら、いいなって思って。私に女の子らしいところは、あんまりないかな?でも最近、アルバローザから送られて来るワンピースを着ると、女の子っぽいって思う。最初はお母さんに「大丈夫?似合ってる?」って聞くんです。お母さんはいつも「うん、大丈夫よ」って言ってくれるんだけど。 ワンピース着るといい気分になれる。女らしいって言うか、優しいって感じ。普段はスポーティー、結構シンプル。アルバローザのワンピースは、ラインがいいんだな、あはは!それにセクシーに見える。ワンピースを着ていると、回りの人からもセクシーって言われる。だから自分もその気になって「ここがすこいでしょ」ってボディランゲージして見せちゃう。このライン見て!みたいな。前からワンピースは多かったけど、ボディラインが見えない、ストンとしたタイプが多かったし、選んでた。最近は女濃度が高めです。 中学の時はお酒落に気を使っていたけど、今は毎回海に入るので、着替えるのが面倒臭くなる。だけどアルバローザのワンピースを着るようになってから、忘れかけていた何かを思い出した。洋服が可愛いから、ちゃんとしなくちゃって思うようになったし、着るのが楽しい。毎回、新作がチェックできて嬉しい!」最後の質問で、今、一番楽しいことは何か聞いてみた。 「去年から始めたホームページ。自分で企画して、スクールやハワイツアーなどを募集しているんです。今までは企業やショップに呼ばれスクールをしてたので、その場所に行き、教えて帰ってくればいいって感じだった。でも今は、全てを自分でセッティングして。すごく感動するんですよ。自分の呼びかけに乗ってくれて、自分に会いたいって来てくれて、一緒にボディボードをしたり。でも、単に私に会いたいだけでなく、本当にボディボードが好きで、もっと海に入りたいと言う言葉を聞いたりできて、すごく嬉しかった。スクールやツアーに参加したことがきっかけで来てくれた彼女達の世界が、もっと広がってくれると嬉しい。でも実は、スクールやツアーに参加してくれるみんなから、私もパワー貰ってる。みんなと一緒に過ごすことで、私もすごくがんばれる!」誰をも受け入れる、その笑顔の裏には『自他共に認めるボディボードの先駆者』としての、自信が刻み込まれていた。「みんな『小池葵』を好きなわけでなく、プロボディボーダーの『小池葵』が好きなわけ。だからボディボードを、もっともっと頑張らなくてはと思う。みんなからパワーを貰っているように、私もみんなにパワーをあげたいから」 |
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