●慶應義塾大学男子バスケットボール部
慶応義塾大学バスケットボール部   宮本 充
 辻ドクターと慶應義塾体育会バスケットボールとの付き合いは15年近くになると思う。私はそのなかで、約半分以上の期間を彼と共に戦い本年も目標に向かう日々が続いている。
 高校生の頃に良く夏に思っていたことだが、多分スポーツをはじめた頃絶対に皆思うことだと思うが、楽して上手くなれないか?ということである。走らなくとも持久力がついたりスピードがつくことはないだろうか?練習やらなくても上手くならないか?思ったことはないだろうか?大学生になり、辻ドクターに出会い非常に思ったことは、やらずして上手くなることはないが、やり方方法が違えば倍やっても上手くならない、然しやり方が合理的であればより効果的に上達する。ということである。 だから食事をこうしよう パスタ食べよう等など皆の聞いたことのある話しであろう。もう10年以上も前の話しだが覚えている。
 現在、塾バスケットボール部のコーチをしているが、唯一その頃から変わっていないのは辻ドクターである。よって僕のやり方に併せた選手とのアプローチ、どういう心技体のある選手を創るか、どういうチームを創るか、どういう結果を得る為にどういう計画にするか、時間が決まっている中で何をしていくか一緒に考え計画を立て、このタイミングで選手とはこういったアプローチを、この選手はブレそうなのでこの時期には絶対に話してくれなど多くのリクエストを聞いていただいている。
 選手には良い結果をイメージし、その結果に向け今やることを情熱というエネルギーを使い、表現して行こうと日々伝えているが、コーチという立場で辻ドクターと話すと、毎回最悪の場面をイメージし、結果に向けてチームがブレことを恐れ、選手の情熱が傾けられない状況をどう打開していくかこういった話しばかりである。
 大学バスケットボール界は『高校生と違いまったく指導されていない、酒の飲み方を教えているだけだ』と某スーパーリーグ監督は言っている、ある部分は正しいと思う、選手へのアプローチの仕方が非常に難しく、結果こういったコメントをひきおこすことなのであろう。
だから辻ドクターを慶應義塾体育会バスケットボール部は必要だと思っている。
 当然勝つ為の技術を教えて行かなければならないが、これから社会に出る人々に指導することは、企業又自分個人の目標に対して今の自分から、これからなりたい自分になる為、今何をするべきなのか、いつまでにどうすれば、情熱というエネルギーの使い方を指導するべきなのではないだろうか。
 この部分に気づかせていただいたことに私は塾バスケットボール部に感謝しているが同時に辻ドクターに感謝しこれからの選手に一緒に指導して行って欲しいと思っている。
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