●全日本車椅子バスケットボール
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全日本男子車椅子バスケットボールチーム
ヘッド・コーチ 小川智樹 |
‐はじめに‐ 今年4月新生Japanチームが始動した。世界の車椅子バスケットボール界もハイレベルの戦いになってきている。このチームのヘッドコーチ就任にあたり強く希望したことがある。「辻先生とCrusher。これから世界と戦えるチームづくりをするために、この2人は必要不可欠である」。 現在、チームDr.として辻先生の名があり、アシスタントコーチとしてCrusherの名も連なる。思いがかなった。 2002年8月、北九州市で開催される第8回世界車椅子バスケットボール選手権大会(World Wheelchair Basketball Championships通称:ゴールドカップ)とその2年後のアテネパラリンピックを視野に入れ、新生Japan チームが動いている。 ‐出会い‐ 出会いは一昨年の5月。シドニーパラリンピックに向けての第1回強化合宿だった。当時の小瀧修ヘッドコーチがメンタル面強化の必要性を重視し、講師として辻先生をお招きした。私もアシスタントコーチとして合宿に参加していた。辻先生と会話を重ねていく毎に『何か』辻先生に引きつけられていく自分を感じていた。辻先生には『何か人を引きつけるような魅力的なエネルギー』が身体全体から湧き出ていた。私も大学時代、少々スポーツ心理学をかじった経験はあったが『何か』が違っていた。 ‐年月‐ シドニーパラリンピックの結果を踏まえ、新たなチーム作りが始まった。強化合宿ごとに辻先生のメンタルトレーニングを導入し8月の強化合宿で3回目となった。1回目は「社会力―いかなる状態においても適応できる能力の必要性について」。2回目は「内発的動機によるチームワークについて―自分にふさわしい変化がチームのふさわしい変化につながる」。3回目は「正しい意識を持つ―正しい意識とふさわしい行動が、本当にふさわしい結果を生む」。当然のことではあるが、辻先生から選手に伝える内容と問題提起は時間の経過とともに移り変わる。選手はその内容に自分自身をオーバーラップさせ、辻先生からなげかけられたことに対して「変化」を試みる。この繰り返しによって「新生Japanチーム」ができていくのであろう。ゴールドカップ・アテネパラリンピックに向けて辻先生とともに歩んで行きたい。 |
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